ASタイプメッシュベルト特許取得

  今回開発したASタイプメッシュベルトは加熱した金属材料を熱処理油に落として急冷する際、ベルトが伸縮することで衝撃を吸収する仕組みで特許を取得しました。処理した重量物の傷も付きにくく、ベルトの耐久性向上と長寿命化も期待できる製品が完成しました。
特願 2019-128913/東洋炉工業株式会社・原金網株式会社 共同取得
特願 2020-103502/原金網株式会社 単独取得

ASメッシュベルトの優れた伸縮性

 ASメッシュベルトの特徴でもあり伸縮性は、2本の力骨を曲げて溶接し螺線に組み込むことで、力骨と力骨の間にスペースができその分の伸縮できるというものです。
特殊加工した力骨がバネの役割を果たしています。

ASタイプメッシュベルトのクッション機能を活かした課題解決

従来品ではこのような問題が発生し、解決方法が長年の課題でした。
落下により破損した製品
落下により破損した製品
メッシュベルトの痛み
メッシュベルトの痛み
クッション機能による重量物の衝撃吸収
 重量物の落下試験では、ASタイプメッシュベルトは従来品に比べ大幅に衝撃を吸収。メッシュベルトによる打痕や破損を低減、またメッシュベルトの痛みも少なくなり、寿命を延ばすことが可能になりました。

ASメッシュベルトの伸縮機能を活かした課題解決

チェーン駆動によるメッシュベルトは経年劣化でチェーンの伸びが生じます。その為駆動系の部品に負荷がかかり場合によっては破損に至ります。
従来品はチェーンが伸びることで支持材が折れる
ASメッシュは伸縮するので支持材が折れない
駆動チェーンの初期伸び問題
 メッシュベルトを駆動チェーンで運用する場合、使用開始当初は摩耗が早く進行するチェーンの初期伸びという問題があります。ASタイプメッシュベルトは伸びることでこの問題を解決でき、数年間にわたり安定して駆動することが可能です。

ASタイプメッシュベルトのたわみを活かした搬送

 ASタイプメッシュベルトは重量物が載ると、ベルトの伸縮性によりたわむのでそれを利用し油槽から製品を引き上げる搬送が可能になります。